【01】興居島尓天志徒可奈る汐能干潟能砂ほりてもと免えし加奈お保みどり由むし(昭和天皇)
2005年8月13日行軍B 下 の句碑を見つけた後、高浜から一度横河原まで往復2時間の電車の旅をして、再び高浜港へと戻ってくる。そこから船に乗る。時間だけ聞いた人は、松山とは一 体どんな町かと思うだろうし、その内容を知った人は、何を考えているんだ、と思うだろうが、我々としては、知ったことでもない。が、今度の由良の碑には少々不安がある。鷲巣海岸というのは、由良港の反対側の海岸なのである。しかも、船で近づくと、高くはないが坂もある。暑い中、か ずまるの体力が持つだろうか、と思う。下船してタクシーを探してみるが、そんなものがありそうな島ではない。とりあえず、少し歩いてみて、だめだったら今 度自転車で来ようと開き直って歩き始める。 と、そこに軽自動車が1台停車して、おっさんが「どこに行くんだ?乗って行きな」という。もう60歳を超えたようなおっさん、いやおじさんだったが、大変 ありがたく乗せていただく。「海水浴か?」と尋ねるおじさんに句碑めぐりの話をしたら、「それならあの辺りにあったなあ」と言いながら、低い峠を越えて句 碑の前に降ろしてくれた。で、なんとおじさんは我々を降ろした後、先ほどの峠を越えていったのである。感謝感激以外に何も考えられなかった。 かずまるとしばし句碑の前で昼食をとって休む。帰りは半分になったとはいえ、先ほどの峠が待っている。 この碑は、昭和25年3月19日にゆむし(日本各地の沿岸の砂泥底にU字型の穴を掘ってすむ体長10センチから30センチのユムシ綱に属する環形動物の総 称)を採取された記念碑ということらしい。海の日の由来を思い出すが、その他には確か松山市久谷の山中に2碑なかったか。 |
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【05】鶏なくや小富士の麓桃の花(正岡子規)
2005年8月13日行軍B 船 は20分ほど停泊して高浜へと引き返す。その間に由良港からの船が高浜港にはいるような時刻設定になっているらしい。泊から由良までは当然陸続きではある のだが、その間を歩くとなると少々遠い。ここで一番楽に由良へ行く方法とは、一度高浜港に戻ることである。ついでに、今日も「夏休みKID’Sチケット」 を持っているので、一度横河原まで行ってきてもよいと思っている。今日の番号は「708」、八枚中五枚を我々が持っていることになるが、もう一組我々の ような親子がいるのかもしれない。そんなわけで、今きた船に乗ろうと思う。松山市役所興居島支所興居所泊出張所にある碑だから簡単に見つかるだろうと思った我々は甘かった。そこらあたりに いる人に聞いても「知らない」という。おいおい。3人目くらいでようやく場所が判って、そのまま港に戻る。船員さんに「もう戻るの?」と言われてしまっ た。ははは・・・。 小富士とは、前に松山観光港から見た興居島泊にあるで標高282・3メートル。気候がよくなったら登りに来ようか。 |
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