北海道親子3人の旅・2008回想編

 
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平成20年7月22日(火)

31 大雪山黒岳  (2008.08.07更新)

【期待】★★★★★
【結果】★★★★☆
【環境】★☆☆☆☆

大雪山黒岳登山の3日目、天気予報は雨。当初北海道への出発を危うくさせた台風から変わった温帯低気圧がいよいよ接近してくるのである。

この日の当初予定は、層雲峡720==920黒岳1020==1200層雲峡1230==大函1430==1500三国峠1530==1640然別湖となっている。

午前3時頃から雨が降り始めたのだが、午前6時現在では、時折小雨が降る程度であったので、予定どおり決行かる。昨日網走の薬局に売っていたビニール合羽が威力を発揮しそうだ。

ロープウェイとリフトを乗り継ぐ。リフトはまさに雨ざらし状態のうえ、乗車距離が15分もあるので、なかなかつらかったが、幸い黒岳山頂は見えている。リフトを降りてから黒岳山頂は大人の足で約75分、かずまる妻子同行の場合は90分と言ったところか。

ちなみに、ロープウェイを降りたところでエゾリスを発見した。

リフト山頂駅からの風景、天気が悪い割には結構視界が開けている。まさに雲海の世界なのだが、条件がよければ、利尻富士まで見えるという。

こちらは東方向。向かって一番左がニセイカウシュッペ山(標高1879m以下同表記)、その向こうが順に武利岳(1876)、武華山(1759)なのだが、写真でははっきりと見えないが、その右に時折かすかに見える山があった。これがなんと阿寒富士だという。

黒岳山頂(1984)は、私が今まで登った山の中では一番高い。(あくまで登った山なので、富士山等のバス観光を除く)管理小屋にある温度計では気温8度、小雨、暴風。実は妻が学生時代に登ったとき(20年ほど前の夏)は、快晴で、それこそピクニック気分でのぼれたという。かずまると登ったときは、石鎚山然りの暴風雨。

そういうわけで、当初はここまでの予定だったのだが、妻が避難小屋まで行きたいという。かずまるは、あまりの環境の悪さにほとんど半べそ状態であったが、無理に連れて行く。私としては、こんなこともあろうかと思って、実は層雲峡の滝見物を昨日中にしていたのだ。(今日の天候が悪いことは想像できたし、なんと言っても昨日のサロマ湖ショックと旭川紋別自動車道の制限速度が70キロと予想よりも速度が出せたこともあって、予定よりも早く層雲峡に到着できたのだ。)

上は、黒岳から旭岳方向の風景。

石室手前にある残雪。かずまるがしばしここに居たが、なにしろ、体感温度が低く、手がかじかんでそのときのシャッターさえ押せなかった。

というより、私の格好は、合羽を着ているときの常で、登山時は猛烈に汗をかく。だから、実は半袖Tシャツ1枚の上に合羽を着て、当初の長袖と下着はいずれ着替えるとき用にしていた。それが、黒岳から先は暴風の割には雨が止んでいたため、汗が乾ききって、風邪をひかないかと自分の体調管理で精一杯と言うところもあった。

石室を更に進むと、お花畑があるらしいのだが、今日のう場合はいくらなんでも、これ以上は勧めなかったので、ここで引き返す。

帰りの天候も雨が断続的に降るが、それ以上に困ったのが、朝に比べて登りの登山客が多く、登山道が荒れてきたことである。妻子とも1回ずつこけ、かずまるの合羽は泥だらけになってしまった。その状態で、帰りのリフトがまたそのときだけ大雨であったのだ。

結局層雲峡に戻ってきたのは13時ちょっと前。なにか温かいものを食べることにしよう。