北海道親子3人の旅・2008回想編

 
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平成20年7月23日(水)

45 幾寅駅  (2008.08.19更新)

【期待】★★☆☆☆
【結果】★★★★☆
【環境】★★★☆☆

旧新内駅跡同様、然別湖から富良野へと向かう途中にあるから寄っただけ・・・というところであった。だから、駅にいた際にちょうど列車が入ってきたのに、撮影するのを忘れてしまった。

この駅は、ご存知浅田次郎原作の映画「鉄道員」のロケ地である。ロケとして造られたトイレや駅前の店がそのまま残されている。

上の写真は、列車が入線してくる方向である。幾寅駅は中間駅なのだが、映画ではかつて炭鉱で栄えた終端駅として設定されている。

実は、個人的には映画「鉄道員」はハマったと言うほどではない。むしろ、妻などは「仕事一筋家庭を顧みない父」に反感を持ったと言う。また、坂本龍一の娘が主題歌を唄っていると言っても「そんなに売れた?」とそっけない。

某サイトなどを見ても、一般的には女性には人気がないらしい。だからかは知らないが、この映画に関して「男たちはなぜ泣いたか」というものがある。

ただ、かつて学生時代そうだったように、個人的には別の企みもあって、ここへやってきた。それは、旅の思い出を作るときには、無理にでも音(曲)とシンクロさせることである。20年前にオホーツク海を旅行したときは、ファミコンゲーム「オホーツクに消ゆ」のCDを持参し、そこで聴くことによって、帰ってからも、その曲を聴くと、旅を思い出す。だから、この風景を見ながら、「鉄道員」の主題歌を聴くことによって、今回の旅を音として忘れられないものにする。そういう狙いがあったのである。

これは、その風景と関係のある曲ばかりではない。極端な話では、初めて釧路〜根室間の列車に乗ったときには、松岡直也の「9月の風」「アドリア」、網走では、鈴木康弘の「君と海へ」を聴きまくったため、今でもその曲を聴くと当時を思い出す。(ただ、いずれも流氷が来ている時期だから、松岡直也なんか、全く逆の季節ではある。)

さて、こうしてみると、ひとつだけ映画の謎が解けた。映画で使用された車両に描かれた番号はキハ12-23(キハ12が22両製造されたので、その末尾番号ということらしい)であった。

だが、実際にはキハ40-764をキハ12(のよう)に改造したものであるため、当然ながら、そもそも車体断面が全く違う。だから、私なぞは単純に(映画の中で「新幹線の笛も北斗星の笛も・・・」という台詞があることから)「ああ、時代的にキハ40なんだ」と思ってしまっていたほどであった。

ちなみに、個人的な興味もあって、「北の国から」の最初のロケ地であったらしい布部駅へは立ち寄らなかった。