愛 媛 の 散 策

 

愛 媛 を 歩 く !

 
国土地理院の規定に基づき、同2万5千分の1の地図へのリンクをしています。

> 愛媛の散策へ > 愛媛の散策へ > 愛媛を歩く!へ > 第15話
 

福見山(松山市・東温市:単独登山)

国土地理院の地図へ >>

松山市、今治市、西条市と迂回するルート上にある高縄半島には、結構山歩きに適したコースがある。松山市境付近では、高縄山、北三方ケ森、大月山、杉立山、福見山、明神ケ森、東三方ケ森と続く。いずれも標高950メートルを超える山である。そのうち、今回は少々ハードなコースである福見山へ、とりあえず単独登山してみることにした。

コースは色々あるが、松山市河中から登り東温市山之内へ下ることにしたが、帰りのバスの関係で、平日しか実行できない。(土日は3時間近く遅くなる)というわけで、連休直前の5月2日(火)に無理やり実行した。

が、いざ、家を出たとたんに、いきなり雨が降り始める。一応ビニール合羽を持参していたが、新立バス停まで自転車で行ってからバスに乗ろうとしていたが、すでにずぶ濡れである。

午前8時ちょうどに河中バス停に着く。ここから登山口まで約1キロ少々を歩く。登山口は三本杉のところなのだが、三本杉の標識のみで、福見山の標識はない。登山口には車両通行止めのチェーンが張られていて、そこから登り始める。雨は弱く降っているが、たいしたことはない。15分ほど川に沿って歩くと「右、福見山道登十八丁」という標識があって、ここから川を離れて、コンクリート舗装された山道に入る。かなりの急坂で、かずまるには無理と思われた。雨は心配なくなるが、頂上付近は霧がかかっており見えない。

舗装も途中で終わり、30分ほど急坂を登ると、山の中に五つ角があって、ここから山道に入る。交差点の直前に妙な林道が東に向かって分岐したが、これが708・3メートルピークへ行く道かもしれない。

9時10分頃、いよいよ登山道に入る。道は荒れているが、赤いテープや国土調査の赤い杭が打たれており、迷うことはない。と思ったら、多分、708・3メートルピークの南にあるピークのあたりで、突如赤テープが二手に分かれる。

まずは、赤テープの近いところ方へ行ったが、30メートルほど行ったところで、テープがなくなる。仕方なく、右側のピークへ行ったところ、どんどんと下り始める。一瞬霧が晴れたところで、さっきの左側の方に山の尾根が見える。

もう一度分岐点へ戻って、赤テープの終点へと行く。ここで、見つからなければ、引き返すしかない。と思って、10メートルほど前進したところで、その前方に赤テープを見つける。ほっとして前進すると、100メートルほど行ったところで、道がなくなる。が、テープは左へ折れており、そちらへ歩くと、なんと、ちゃんとした林道に出る。

これが、さきほどの「交差点の直前に妙な林道が東に向かって分岐」した道かどうかはわからないが、地図上の距離を考えるとそう考えられる。が、もしそうなら、登山ガイドに載っていた、この1時間はなんだったんだ?ということになる。

さらに急坂を20分ほど登ると、ついに福見寺に着く。「今は電気が通っていませんが、そのうちここへ常住したいとおもいます」という看板がある。しかも、住所は伊予市米湊になっている。ここには、かつて法道という仙人がいて、村人が飢饉で困っているとき、瀬戸内海を通りかかった船まで飛んで行って、積んであった米を分けてもらおうとしたが、拒否されたので、幻術で船の米を福見山まで飛んでいったように見せて、驚いた船頭が米を分けてくれたという伝説がある。で、福見寺の元寺が伊予市「米」湊というのも、なかなか面白いものがある。

時刻は10時40分頃。東温市側への林道も確認できるから、この先道に迷っても、ここに戻れば何とかなる。30分ほどで頂上だからと登り始めたのだが、これまち途中で福見山尾根コースではなく、中腹コースに入ってしまったらしく、断崖に近い道を歩いているうちに、切り倒された木々に邪魔されて、あえなく撤退。引き返した途中で、山頂に向かってまっすぐに登っていく赤テープを発見した。その場所は、さきほど山頂付近が黒々として少々不気味に見えたところで、思わず避けてしまったのかもしれない。

最後の力を振り絞って、11時20分頃に霧の頂上へ到着。

ガイドブックでは、そのまま明神ケ森方面へと歩き、鞍部から林道を下るようになっているが、どうも今までのルートを見ていると、鞍部から林道までの道が荒れていた場合、体力に不安がある。鞍部へ回ったほうが景色はよさそうだが、あいにくの天候でもあり、福見寺下にある水場へも行ってみたい。ということで、福見寺へ戻って、林道を下る。

下りの林道は福見山に国土交通省の雨量計があることもあって、車でも登ってこれるような道である。すぐに水場は見つかり、しばし、ここで休憩する。

この林道は、まっすぐに下るのかと思ったら、その後はアップダウンを繰り返し、鞍部方面への林道分岐にでる。鞍部への道は思った以上に立派な林道であった。どうも、今日は全てが裏目に出たようだ。が、ここからの風景を撮影して下りに入る。時刻は11時50分。

ここからは約700メートルほど下るはずである。バスの時刻までは、まだ2時間以上はあるのだが、視界は全くないし、なんといっても、国土地理院の地図のコピーを持ってくるのを忘れたため、自分がどこにいるのかがわからない。

(明神ケ森方面、石鎚方面も全く見えない)

が、下山場所には採石場があることだけは判っている。その場所が眼下に見えてきて、いつしか目線よりも上に来る。バス停が近いことだけは判ったが、この林道、はっきり言って、山上の方が整備されている。ガイドブックでは「4WDでなければ、車では無理」とあったので、そんなことはない、と思っていたのだが、ここまで来ると、道が相当荒れていて、確かに4DWでなければ走れない。

13時ちょうどに、下の県道まで降り立つ。ここは採石場の事業用地となっており、昼食時間帯でなければ、最後の15分は結構危ない。というより、多分元の農道(林道)を採石場として潰してしまって、結果的には代替道路として、採石場の私有地を通ることになっているのではなかろうか。

(福見山方面、この時は霧が晴れている)

バスの時刻まで1時間ほどあるので、バス停で休もうかとも思ったが、なにしろ、採石場のまん前で、騒音もさることながら、砂埃がすごい。冗談じゃないと思って、横河原方向へ歩く。そのうち雨が降り始める。再び合羽を着て、バスの通過15分ほどになって、ようやく除バス停近くのお堂を見つけて休むことができた。(2006.05.04、撮影は出撃日)

 

このページのトップへ >>

 

> 愛媛の観光へ > 愛媛の散策へ > 愛媛を歩く!へ > 第16話
 

秦皇山(伊予市中山:安直登山)

国土地理院の地図へ >>

我が家のGWには恒例行事があるが、当然ながら段々と変更していったりもする。昨日の「来島海峡大橋自転車走破」が昨年から加わり、逆に緑化センターは今年は皿ケ嶺に変更された。その中での伊予市中山「花の森ホテル」の昼食はここ6年間で5回来ている。

今年は5月4日(木)にやってきた。昼食後はここの公園で遊んだ後、同じ中山にある秦皇山(標高874メートル)へ行ってきた。とはいうものの、頂上まで車で行けるので、登山と言っても、たった5分である。それを登山と言うのか?という問題はあるが、私は一応「安直登山」と称している。

頂上の展望台からは、東方向を除く全ての方向が見渡せる。各社のテレビアンテナがずらっと並んでいることからも、眺めがよいと言う保証つきではあったと思う。

ちなみに、頂上にはロッジも宿泊施設も、日中は管理事務所内に飲料水も売っている。泊まってみたいと思うが、荒天だったら少々怖い。

こちらが松山方向。肉眼では松山城もはっきり見えたから、自宅近くでも見える山だと言うことがわかる。

これは伊予市方面、その向こうには松山空港や松山港、さらには、興居島、中島まで見える。

これが北西方向にある明神山(標高634・3メートル)、犬寄トンネルバス停からのアタックを狙っている。

最後にこれが南西方向、手前が牛ノ峯(標高895・5メートル)、一応アタックする予定であるが、目標場所は牛ノ峯から西方向へ1キロほどにある牛ノ峯地蔵(標高832メートル)にしている。それでも、ガイドブックでは3時間30分程度、かずまる同行では少々きついかもしれない。

さらにその向こうはのところにある出石山(標高812メートル)、こちらは山頂近くまでバスが1日1往復(山頂で2時間近く停車)あるので、安直登山を考えている。(2006.05.04、撮影は出撃日)

 

このページのトップへ >>